転職を繰り返してしまう原因は何かわかりますか?
昔はよく「仕事が続かないのは根性がない」などと言われて、転職自体が敬遠されがちではありましたが、決してそれだけが理由ではないことが昨今の研究によって明らかになっています。
そこで今回はストレスの要因になる例をあげた後に、おすすめの仕事を紹介する流れで記事を制作しています。
実際に企業にお問い合わせしたことも書いていますので他の記事よりも深い仕事の内容についても記述しているため、ぜひ最後までお読みください。
【結論】仕事のストレスは主に4つの要因がある
<仕事のストレスその①>通勤・労働時間が長い
2019年のザイマックスの調査によると、通勤時間が短ければ短いほど、ストレスが軽減されるだけでなく、仕事やプライベートの満足感が上がることがわかっています。
参考:https://soken.xymax.co.jp/2019/06/04/1906-worker_survey_2019/
また、週50時間以上の労働をすると、心身に影響を与えることも明らかになっています。
参考:https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2017/special/pdf/018-028.pdf
このことから、できるだけ通勤・労働時間が短い仕事を選ぶべきであることがわかるでしょう。
<仕事のストレスその②>シフトワークである
最近では睡眠の時間帯より質が重視されることが多いようです。
しかし、時間帯も実は重要です。
海外の論文では、交代制勤務になると健康に被害を及ぼすことがわかっています。
参考:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5836745/#R2
<仕事のストレスその③>仕事の裁量権がない
厚生労働省のストレスチェックシートでは、仕事の量だけでなく、裁量権も項目の一つとして上げられているのです。
つまり、どれほど仕事の量が少なくても、上司の指示が多すぎる場合はストレスがたまりやすい環境下にあるということです。
<仕事のストレスその④>雇用先の将来性がない
日本の経済成長率は、コロナ渦の時よりかは復活しているものの、まだ安定しているとはなかなかいいがたい状態です。
実質賃金も半年以上にわたり低下しています。
また、2024年には11年ぶりの、倒産会社が1万件を超える事態になったのです。
それゆえ、雇用の安定性について不安の声が上がっているのも、厚生労働省のデータから読み取れます。
参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/r05-46-50_gaikyo.pdf
【仕事の探し方をサポート!】おすすめの仕事を職種別に紹介
ここでは特に20代に向けて、上記のようなストレスの要因があまりない職種を厳選して紹介します。
未経験でもスタートできる仕事に絞り込んでいますので、ぜひ検討してください。
<おすすめの職種その①>営業職
営業職は残業が多くてつらいイメージがありますが、全員が残業をするわけではありません。
というのも、営業はノルマ達成をすれば残業をせずに帰られる会社が多いからです。
また、正社員で営業職につき、商品を売るマーケティングスキルを身に付けることができれば、業務委託といった形でフリーランスとなり、より自由に働ける可能性があります。
マーケティングスキルというものは、将来性から考えても需要が減らないスキルであるため、おすすめです。
<おすすめの職種その②>施工管理
残業時間がほかの業種と比べて比較的おおいのが少し難点ですが
- マネジメント能力といった、経営者に必要なスキルが身に付けられる
- 建設業界の投資額の増加から、将来性が安定していると見受けられる
- 建物を建設するというやりがいがわかりやすい
- 現場は決まっているためシフトは短期的に変わりにくい
といったメリットがあります。
学歴や経験も基本的には不要なのでおすすめです。
ただし、36協定などの法改正が進んではいるものの、下請け企業ではまだ労働時間が長いなどのデメリットはあります。
施工管理について詳しくは下の記事を参考にしていただけるとうれしいです。
<おすすめの職種その③>webマーケター
未経験からの転職がなかなか難しい、そして残業時間が少し多いのが難点ではありますが、webマーケターはおすすめです。
というのも
- インターネットの広告費が年々上がり続けているため将来性が高い
- SEOに詳しくなれるため、自分のブログを作って収益を上げるスキルにもつながる
- やりがいが数値によって与えられるのでわかりやすい
というメリットがあるからです。
【注意!】仕事探しにおいておすすめしない職種
IT・プログラミング系
IT業界は
「リモートワークがしやすそう」「クリエイティブな仕事なので楽しそう」「今後の人生に役立つスキルが身に付きやすそう」
というイメージがありますが、未経験の場合は厳しいのが現状です。
というのも、IT系で未経験で就職するとなると、たいていはインフラエンジニア、もしくはシステムエンジニアのテスターを任されることがあります。
この仕事は、プログラムが正常に動作しているかを監視するもので、エラーが発生したらマニュアルに沿って解決するだけの仕事です。
つまり、あまりスキルが身につかないどころか単純作業になってしまいます。
そしてサービスは基本的に24時間稼働しないといけないため、夜勤などのシフト制が多いのも難点です。
また、未経験での就職を募集している企業のうち約82%が非上場企業です。
多重下請け構造の下に当たりやすい非上場企業では、安請けによる給与の低下が懸念されます。
まとめ
上記の4つのストレスがすべてないような仕事というのはあまりないかもしれませんが、大事なことは自分の興味のある仕事よりも、データに基づいてストレス要因をなくすことが優先的でしょう。
ぜひ転職活動の一つの視点としてとらえてみてください。